ゼライス社中央研究所と横浜市立大学皮膚科が共同で「コラーゲン・トリペプチドのアトピー性の炎症に対する効果」と「アトピー性皮膚炎に対するコラーゲン・トリペプチドの臨床検討」を発表

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5月11日から岡山県立大学で開催された第72回日本栄養・食品学会において、ゼライス(本社/宮城県多賀城市、代表/稲井謙一)中央研究所は、横浜市立大学皮膚科との共同研究で「コラーゲントリペプチドのアトピー性の炎症に対する効果」の研究経過を発表しました。
アトピー性皮膚炎は慢性の掻痒性皮膚疾患であり、その病態にはバリア機能の破綻と免疫の暴走の2つの側面があります。これまでにコラーゲン・トリペプチド(CTP)が乾燥皮膚掻痒モデルの皮膚のバリア機能の改善と掻痒の抑制に寄与することが明らかとなっていましたが、今回の実験ではアトピー性皮膚炎の炎症性モデルを用いてさらに詳しく研究をしました。
実験の結果、アトピー性皮膚炎の特徴的な血中マーカーのひとつ、TARCならびにTSLPのmRNA発現量およびタンパク質生成量がCTP添加によって有意に低下することがわかりました。
CTPを処理した炎症モデル細胞の培養上清は末梢血単核球の遊走を有意に抑制し、遊走細胞におけるCCR4 陽性細胞の割合はCTPの添加により有意に低下しました。CTPはp-STAT1の発現量(JAK-STAT経路)に働きかけることでアトピー性の炎症を抑制する可能性が示唆されました。

 

もう一演題、ゼライス社中央研究所所長 酒井康夫より「アトピー性皮膚炎に対するコラーゲン・トリペプチドの臨床検討」が発表されました。
アトピー性皮膚炎患者を対象として、コラーゲン・トリペプチド(CTP)と一般的なコラーゲン・ペプチド(CP)(対照)を用いた無作為化二重盲検プラセボ対照比較試験を実施し、摂取前~12週目における発疹の面積や経皮水分蒸散量、肌の水分量を測定すると共に、摂取前・摂取12週目における血清中のアトピー性皮膚炎に特徴的なマーカーであるTARC、IgE、LDH、好酸球を測定しました。
その結果、コラーゲン・トリペプチド(CTP)群7名とコラーゲン・ペプチド(CP)(対照群)6名のアトピー性皮膚炎患者を対象とした経口摂取試験では、発疹面積、SCORAD(重症度スコア)、水分蒸散量がCTP群12週目において初期値から有意に改善し、血清中のTARCも12週目において有意に低下したことがわかりました。一方対照CP群では12週目に好酸球が有意に上昇したが、他の項目に関しては有意な差が認められませんでした。CTPはアトピー性皮膚炎の患者の炎症反応を抑制する効果がわかりました。他方のCP群においては顕著な効果が認められませんでした。
CTPはアトピー性皮膚炎(AD)の臨床症状:発疹面積、SCORADスコア、経皮水分蒸散量(TEWL)を有意に改善し、血清中マーカーであるTARC値も有意に低下することがわかりました。一方、CP群では好酸球が有意に上昇したが、他の項目に関しては有意な差が認められませんでした。
【まとめ】 コラーゲン・トリペプチド(CTP)はアトピー性皮膚炎患者の炎症反応を抑制する効果が示唆されましたが、他方、対照(CP)は顕著な効果が認められませんでした。

第72回日本栄養・食料学会 ゼライス社中央研究所と横浜市立大学皮膚科共同発表より

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